ブログプラットフォームにWordPressを採用した理由

テクノロジー

自分のブログを持ちたいと思ったとき、まず考えたのがプラットフォーム選びです。有名どころとしてはてなブログアメーバブログ(アメブロ)、そしてWordPress(クラウド版とセルフホスト版)の4つを比較検討し、最終的にWordPressのセルフホストを選定した理由を5つの評価軸でまとめました。

ところで note はユーザー基盤と拡散力が大きく、有料記事・サブスク機能でコンテンツを直接販売できる点が魅力でしたが、「好きなことを無料で発信する」方針のため、現段階では優先度が低く採用を見送りました。将来的に特定テーマを深掘りする際には、サテライトとして note を活用する可能性は残しています。

選定の評価軸

個人ブロガーがじっくり育てるブログであれば、評価軸は以下の5点で十分と判断しました。もちろん本格運用を視野に入れるなら、セキュリティや信頼性、パフォーマンス、スケーラビリティといった要素も無視できません。ただ、軸を増やし過ぎると比較が煩雑になり、個人ブログに大きなコストを割くのも現実的ではないため、必要になった段階で改めて検討する方針です。

  1. 長期的な資産性
    • 独自ドメイン運用の可否
    • エクスポート/インポートの自由度
    • プラットフォームの継続性
  2. カスタマイズ/拡張性
    • デザイン調整の自由度(CSS/JS)
    • 豊富なテーマ、プラグイン
    • 外部サービス連携の柔軟性(GA4、Search Console、AdSense等)
  3. 収益化ポテンシャル
    • アフィリエイト・広告の導入可否と制限
    • 将来的な有料Note/メールマガ対応などの拡張余地
    • コンテンツ改善に向けたユーザー行動分析機能
  4. 運営コストと学習コスト
    • 金銭的コスト(独自ドメイン、サーバー代、有料テーマ代)
    • 管理工数(バージョンアップ、セキュリティパッチ)
    • 豊富な導入・カスタマイズ事例と参考資料
  5. コミュニティ&初期拡散力
    • プラットフォーム内コミュニティの有無
    • 内部拡散メカニズム、リアクション機能、公式ピック枠
    • SNS連携やシェア文化との親和性

評価結果

免責:この評価は筆者の独断と偏見で味付けされています。
「ウチの推しサービスをナメるな!」という異論・反論・ツッコミは認めます。
推しサービスをコメントいただけると参考になるので是非お願いします。

◎=優秀 (3 点) / ○=良好 (2 点) / △=可 (1 点) / ×=不可 (0 点)
長期的な資産性は重要度が高いため重み×2で総合スコアを算出しています。

評価軸はてなブログアメブロWordPress
(セルフホスト)
WordPress.com
(クラウド版)
① 長期的な資産性(独自ドメイン/データ移行/継続性)△ MT形式で出力可 (はてなブログ ヘルプ)△ 公式エクスポートなし◎ 完全移行可○ DBエクスポート可・サーバー権限なし
② カスタマイズ/拡張性(CSS/JS・テーマ・外部連携)△ CSS一部制限△ HTML/CSS制限◎ プラグイン無制限○ ビジネスプラン以上でプラグイン可 (WordPress.com)
③ 収益化ポテンシャル(広告・アフィリ・有料化)○ AdSense可(Pro)○ 独自広告可◎ 制限なし○ プラン次第でAdSense/WooCommerce可
④ 運営コスト&学習コスト(費用・保守・ドキュメント)◎ 低コスト/低負荷◎ 低コスト/低負荷○ 自力保守で概ね年1万円〜× 保守不要だが年4万円超(ビジネスプラン)
⑤ コミュニティ&初期拡散力(内部流入・SNS連携)◎ はてブ効果◎ 読者・いいね機能△ 自力拡散前提△ Jetpack経由のみ

 総合スコア (◎=3, ○=2, △=1, ×=0 / ①は×2倍)

プラットフォーム得点
WordPress (セルフホスト)15 点
はてなブログ11 点
アメブロ11 点
WordPress.com9 点

結論:手間と技術知識が必要なものの、長期的な資産性と拡張性を最重視する場合、セルフホスト版WordPress がトップ。読者コミュニティ起点で手軽に始めたいなら、はてなブログ/アメブロが拡散面で優位、という位置づけになりました。

ちなみにブロガーの立場から言えば、セットアップに多少の手間がかかるくらいの方が、その奮闘記そのものを次の記事ネタに仕立てられる――いわば「手間=コンテンツの種」になるのも隠れた利点と思い、多少のバイアスがかかっていることは否めません(笑

この記事を書いている時点ですでにサーバー構築とセルフホスト版 WordPressの導入は完了しているため、残念ながら “初期セットアップ奮闘記” はネタにしづらい状況です。しかしながら、近々、Dify※用に別環境を立てる予定があるので、そちらの構築ログを次回の読み物としてお届けできればと思っています。


Dify (https://dify.ai/jp):オープンソースの生成 AI アプリプラットフォーム。ノーコードでChatGPTライクなアプリや、一連の作業を自動化するワークフローを簡単に作成・デプロイできる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました