カセットの構造を理解

ファミコン・カセットは表面と裏面のパーツに分かれており、滑り止めのギザギザから1.5cmぐらい下、ラベルが貼ってある表面パーツにツメがあります。
ツメの引っ掛かりは外側を向いており、つまり表面のパーツを中央に向かって押し込むと引っ掛かりが緩む構造です。この辺りは、分解後の写真を見ると良く分かると思います。
クランプで殻割りを開始

写真のように、ラベルが貼ってある表面パーツだけをクランプで挟み、ハンドルを少しずつ締めて圧力をかけます。裏面を一緒に挟むと外れないだけでなく、基板が壊れる可能性もあり、必ず表面パーツだけを挟むようにしてください。

まずは片方のツメを外します。クランプで表面パーツが曲がったことで、ツメが外れやすくなっています。写真のように人差し指で表面パーツを下方向に、親指で裏面パーツを上方向に力を入れながら両指で開くとツメが外れます。ツメが外れない場合は、下記原因が考えられます。
- クランプの締めが甘く、表面パーツの曲がりが足りない。
- 基板が表面パーツに引っかかっており、表面パーツの曲がりを妨げている。
前者の場合、クランプをさらに締めれば外れると思います。後者の場合、基板を表面パーツの引っ掛かりから外してクランプを締めないと、ツメも外れず、逆に基板を痛める可能性があります。どこに引っかかっているかは、後の写真が分かりやすいです。

片側のツメが外れた状態です。反対側のツメも同じ要領で外します。1つ目のツメより少し外しにくいですが、クランプを追加で締めれば外れます。表面パーツが折れたことは一度もないため、ある程度力をかけても問題ありません。

両方のツメが外れた状態です。前述の「基板が表面パーツに引っかかる」部分ですが、表裏パーツで基板を挟む部分に角があることが分かると思います。表面パーツのこの角に基板が引っかかったままクランプを締めると、基板が支えになって表面パーツが湾曲せず、ツメが緩みません。筆者は一度も経験がありませんが、もし基板を無理に曲げると、はんだクラックの危険があるため、写真のようにクランプを持つ反対の手で基板を裏面パーツ側に寄せてからクランプを締めると安心です。

カセット上部のツメが残っていますが、そのまま思い切って開けば普通に外れます。バキッと音がしますが、ツメが折れたり、ツメ先が傷ついたことはありません。





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